よをこめてねむる

  • ホーム
  • AIによる弊害。能力の停滞と退化

AIによる弊害。能力の停滞と退化

  • 作成日: 2025-06-05
  • 更新日: 2025-06-05
  • カテゴリ: その他

AIが実用的になり、企業もAIの導入を進めている昨今。
AIは確かに便利だ。

仕事のタスクをAIに投げてやってもらう。
こういったことはすでに出来るようになっている。

だが、こういった便利さの反面、気をつけねばならないことがある。
それはAIの副作用だ。

便利さというのは副作用を伴うものだ。
例えばリモートワークやテレワーク。
家で仕事ができるようになったが、代わりに通勤時間が無くなり、歩く時間が減った。
その結果、運動不足になり、家で運動をするということも増えた。

あるいは自動車。
遠くに自由に行けるようになったが、歩く時間が減って、運動の時間が減った。
その結果、現代人は慢性的な運動不足になった。

AIでもこれは起こりうる。
AIの場合は、そういった運動的なものではない。
能力的なものだ。

人間の能力はある程度の負荷がないと成長・維持できない。
つまり、仕事のタスクをAIにばかり投げていると、腕がなまることがある、ということだ。

10年後、これは問題になっているだろう。
AIに仕事を任せきっている人は能力が開発されず、AIがないと何もできないようになる。
それに気づいたときはすでに遅く、取り戻すには長い年月を要することになる。

現代では運動不足は生活習慣病のもとになっているが、AIもそうだろう。
AIによる能力の開発不足は、なんらかの病名が付けられるかもしれない。

AIは確かに便利だが、これで楽をするというのは危険な発想である。
人間はある程度の負荷がないと能力を維持できない。

AIを使うのであれば意識的な能力の開発と維持を心がけた方がいいだろう。
AI病になってからでは遅いのだ。